2006/06/13 Tue
今でも燦緒と飲む時に出てくるのが修学旅行の話題だ。
修学旅行といえば学生生活最大の山場。
その山場で愛すべき妹達はどう過ごしたのか。
長くなるかもしれないが、もう少し俺の昔話に付き合って欲しい。
修学旅行当日。
大き目のバッグを抱え、新幹線のホームに到着。
妹に囲まれて新幹線に乗り込む。
行き先は京都、大阪。まさに修学旅行。
到着まで寝る。30分後、寝苦しくて目覚める。
見ると12人分の下着が俺の体にかかっていた。
やらしさか?全部女物。思わず前屈み。
全て車両の最後尾へ置いてくる。俺の車両は前から3番目。
京都に到着。お決まりの寺めぐり。
俺の学校の旅行は基本的に自由行動。さっそく見て回る。
みやげ屋で使い捨てカメラを買いあさっている妹がいる。
そんなに買ってどうすんだ。チェキか。
鈴凛が旅行のしおりをプロトメカ1号に食べられていた。何もいわず立ち去る。
鞠絵が日に当たり倒れる。ハトが鞠絵に群がる。
集合写真を撮る事に。亞里亞がいない。
迷子になっていた。半泣きで保護される。くすんくすん。
旅館に到着。なぜかテントに案内される。
五人一部屋だ。部屋に荷物を置き、くつろぐ。
春歌がバッグから薙刀を取り出しテーブルに並べ始める。
なんで持ってきてるんだ。妹か。
メシが運ばれてくる。すき焼き風の鍋。
目を放した隙に俺のお椀にホットミルクが投入されていた。いらつく。
風呂入りに行く。
咲耶が男湯を覗こうと頑張る。積んであった桶を壊し、旅館に迷惑をかける。
ヘチマを持ってきてるヤツがいる。花穂か。
石鹸で頭を洗うな。衛か。
風呂から上がりテントに戻る。
薙刀が減っている。売るな鈴凛。
テレビを見ていたが四葉がチェキチェキうるさいので楽しめない。
みんなで押入れに閉じ込める。しばらくして悩ましい声が聞こえてくる。
何もいわず前屈みでテレビを見る。いつの間にか眠りにつく。
次の日、目覚めると鼻に違和感。コブラの秘薬が詰まっていた。いらつく。
四葉はいつの間にか鈴凛と抱き合って寝ていた。何もいわず歯を磨く。
こんな感じで修学旅行を過ごした。
妹ばっかりだ。だが、それがいい。
押入れから四葉と鈴凛を取り出し、布団をしまう。
修学旅行2日目。まだ旅は始まったばかり。
いい加減にしろと言う気持ちを抑えて、話に付き合って欲しい。
今日も寺めぐり。
眠い目をこすりつつバスに乗り込む。
オデコに『小森さんの愛人』と記入されている鈴凛がいる。何もいわず眠る。
前の席に雛子がいる。
ウニを食っていた。放置ウニの犯人は貴様か。海に謝れ。
寺に到着。
注意事項を聞いた後、時間まで解散。
さっそく寺の水を水筒に詰めだす白雪がいる。内巻きか。
ご利益のある煙を袋に詰めだす千影がいる。どうすんだ。妹か。
ウロウロしている可憐を発見。手にはアイスピック。何もいわず立ち去る。
団子屋でまもかほを発見。って言うか寺見ろ。
絵馬に『お兄様、ファッ(ry』と書く咲耶を発見。妹か。
再び可憐を発見。鹿の角を集めるな。妹か。
そろそろ集合時間だ。その前にトイレに行く。
オデコの『小森さんの愛人』を消している鈴凛がいた。
今気付いたのか。妹か。
旅館に戻る。今日の夕食はバイキング形式だ。
いきなり生八つ橋に群がる妹達。全員意味が分かりません。
ウニを取る隣の席の雛子。部屋にあるだろ。妹か。
延々と盛り続ける白雪。
Myハシ持参すんな。春歌か。
部屋に戻る。
ウニが消えている。ショックで寝込む千影。妹か。
こんな感じで二日目終了。
みんな妹だ。妹ばっかりだ。
耳に違和感を感じ、目覚める。見るとミカエルの毛が詰まっていた。
最悪の目覚めでスタートした修学旅行3日目。
ここまで来たらいさぎよく諦めて、俺の話に付き合って欲しい。
今日は大阪へ行くらしい。バスに乗り込む。
タロットで占いをする無表情の妹にじいやさんも苦笑い。
花穂の右手に『まもちゃん』の文字。どうするつもりだ。百合か。
イヤホンを耳に装着、眠る。当たり前のように違和感で目覚める。
シスプリネタ曲メドレー入れんな。って言うか持ってくんな。アニキか。
お城に到着。見学開始。
芸者風に和服を着こなし、外国人に写真を撮られている春歌がいる。妹か。
売店で花穂を発見。ブルマーとスパッツが無く落ち込んでいる。何も言わず立ち去る。
茶屋に白雪の尻が揺れている。振ってないと死ぬのか。
水族館に到着。集合時間を確認後、解散。
さっそく亀とにらみ合うヤツがいる。ビビらされている。亞里亞か。
挙動不審な衛を発見。女性に痴漢に遭っているようだ。何も言わず立ち去る。
咲耶を見つける。ちょうどいい。って城状の建物に誘うな。
集合前にトイレに行く。オデコに「りすこみ」と書かれていた。いらつく。
旅館に戻る。風呂に向かう。
リンスで右手の『まもちゃん』が消えぬように頑張る花穂。やはりデキてるのか。
ムダ毛を処理する白雪がいる。もう気になる年頃か。妹か。
亞里亞、シャンプーハット持ってくんな。ブルジョアか。
こうして三日目が終了していく。
妹ばっかりだ。俺も妹だってこれは違う。
自然に目が覚め、洗面所に向かう。
そこに咲耶が「ファッ(ry」と言いながら転がってきた。
修学旅行4日目。あと二日で旅行も終わる。
もう四の五の言わずに俺の話に付き合って欲しい。
今日は完全自由行動。12人の妹と行動する事に。
完全ハーレム状態の俺を無言で見送るじいやさん。少し嬉しくなる。
新京極に到着。土産物がたくさん売られている。
『健康第一』と書かれたTシャツを買う鞠絵がいる。妹か。
薙刀をたくさん買い求める春歌がいる。また買ってどうすんだ。妹か。
おもしろカツラを買う可憐(電波)発見。何も言えず立ち去る。
買ったその場で土産を食う白雪発見。昨日海に謝った。でも尻を振ってる。
ふんどしを買っている鈴凛がいる。春歌に締め方まで教わっている。好きにしろ。
雛子がうどんを打たせてもらう。白いピヨちゃんが完成。無言で立ち去る。
最寄の公園に行く。
さっそく健康Tシャツを着る鞠絵がいる。公園のトイレで脱ぐな。“やらないか”か。
たくさんの薙刀を抱え笑みを浮かべるポポポがいる。静かな公園に恐怖が訪れる。
ふんどし高座を実践する鈴凛がいる。公園から人がいなくなる。
雛子が自作ピヨちゃんを片手にウロウロする。動物たちもいなくなる。
旅館に戻る。
消灯後、こっそり買ってきた酒を飲む。全員ベロベロになる。
ふんどし一丁で窓辺にたたずむ鈴凛がいる。正気の沙汰か。
薙刀を持って他の部屋を巡回する春歌がいる。みんなに迷惑を掛ける。
四葉が電気ポットと語り出す。いらつく。
ゴムのような手打ちピヨちゃんでひっぱたく。雛子も泣いたので寝る。
こうして4日目が過ぎていく。
妹ばっかりだ。それもいいさ。
肌寒くて目が覚める。なぜか上半身裸だった。
修学旅行最終日。この日で旅行が終わる。
お手元のグラスを傾けながら俺の話に付き合って欲しい。
起きたのは俺一人。妹たちはほとんど半裸で転がっていた。
八つ橋の皮が部屋に干してある。何があったんだ。
ふすまに首が挟まっている四葉がいる。何があったんだ。
八つ橋まみれの亞里亞がいる。何があったんだ。
うしろで手を縛られている咲耶がいる。真性Mだ。
可憐のアイスピックが部屋に干してある。何も言わず着替える。
荷物の整理や掃除を始める。土産などは箱に詰めて郵送する事に。
色んな所にウニのトゲが落ちている。いらつく。
半泣きでお気に入りパンツを探すヤツがいる。雛子か。
郵送用ダンボールに薙刀を入れようとする春歌がいる。入るか妹。
まもかほが自らダンボールに入ろうと頑張る。何も言わず部屋を出る。
旅館に別れを告げる。
12人にまとわりつかれる俺にノーリアクションのじいやさん。少し泣きそうになる。
新幹線に乗り込む。
薙刀を腰に差しているヤツがいる。捕まってもいいよ妹。
鹿せんべいをむさぼり食う白雪発見。鹿に謝れ。
こうして修学旅行は幕を閉じた。
次の日、思い出に浸りながら届いたダンボールを開ける俺。
手打ちピヨちゃんが入っていた。いらつく。
妹ばっかりだ。妹ばっかりだ。